
初めて分析結果を受け取ると、並んだ数値や見慣れない用語に、どこから見ればいいのか戸惑うかもしれません。
分析結果は、数値だけから判断できるとは限りません。
にじや分析ラボでは、測定箇所や試料の状態なども踏まえ、分析によって確認できた事実と、そこから考えられる可能性を分けてご説明しています。
この記事では、分析結果を受け取った時に確認したい点と、当ラボが結果をどのように評価し、お客様へお伝えしているのかをご紹介します。
結果に含まれる内容は、依頼したサービスによって異なります
分析結果としてお渡しする内容は、依頼したサービスや試料の材質・形状・状態、測定の目的によって異なります。
元素の測定結果を中心にお伝えするサービスもあれば、材質の評価や比較結果、分析担当者の所見まで含むサービスもあります。
まずは、今回の分析結果にどのような内容が示されているのかを確認しましょう。
まず、検出された元素と測定箇所を確認する
結果を確認する際は、まず「何の元素が、どの程度検出されたのか」と「どの箇所を測定した結果なのか」を見ます。
特に蛍光X線(XRF)分析では、同じ試料であっても、測定する箇所によって結果が異なることがあります。
そのため、元素の割合だけを見るのではなく、「試料のどこを測定した数値なのか」も一緒に確認することが重要です。

当ラボでは、数値だけで結論を出しません
元素の種類や割合は、材質を評価したり、試料同士の違いを確認したりするための材料になります。
一方で当ラボでは、数値だけから「原因はこれだ」と判断することはありません。
試料の形状や表面状態、変色・腐食・めっきの有無、測定した箇所などを確認し、比較できる良品や正常な部分がある場合には、その測定結果も合わせて検討します。
たとえば「製品の一部だけが変色した」という場合は、変色した部分だけでなく、可能であれば同じ製品の正常な部分も測定して比べます。
不具合品と良品があれば、同じ条件で測定し、検出された元素や組成に違いがあるかを確認します。
その結果、成分に違いが確認できたとしても、その違いが不具合の直接の原因だとは限りません。
「違いが見つかった」ことと、「原因が判明した」ことは、同じではありません。

そのため当ラボでは、お客様へご説明する際も、「分析によって確認できた事実」と「そこから考えられる可能性」を分けてお伝えするようにしています。
「所見」も確認する
依頼したサービスによっては、分析担当者の所見が結果に含まれます。
所見には、測定結果から読み取れる内容が整理されています。
数値と合わせてご覧ください。
また、当ラボでは結果をご説明する際、必要に応じてスペクトルや測定条件も確認しながら、「この結果から何が分かるのか」と「この結果だけでは何が分からないのか」を分けてお伝えしています。
どんな時に「正式な分析報告書」が必要になるか
通常の結果報告に加えて、内容を正式な分析報告書としてまとめることもできます(別途費用)。
分析結果をご自身で確認するだけでなく、記録として残したり、第三者へ説明したりする必要がある場合に向いています。
たとえば、社内の品質管理資料として保存する、製品や部品の調査記録として残す、仕入先へ確認するための資料に使う、取引先へ分析結果を説明する、といった場面です。
報告書には、試料に関する情報、測定箇所、測定結果、必要に応じて分析担当者の所見などを整理して記載します。
単に数値を並べるのではなく、「何を測定し、どのような結果が得られ、その結果から何が確認できたのか」を、後から確認しやすい形にまとめます。
分析結果をその場で確認するだけでよい場合は、通常の結果報告で十分なこともあります。
「記録として残したい」「社内で共有したい」「仕入先や取引先への説明資料に使いたい」という場合は、正式な分析報告書が適しています。

調べたいことは決まっていても、どの分析サービスが適しているか分からない場合は、下記の記事も併せてご覧ください。
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投稿者プロフィール

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にじや分析ラボ 分析担当
株式会社クリエイティブファクトリー代表取締役。
にじや分析ラボにて、島津製作所 EDX-7200を中心とした蛍光X線分析(XRF)による材料分析・元素分析・材質評価に取り組んでいます。
「材質が分からない」
「仕入れた部品が以前と違う」
「良品と不良品の違いを調べたい」
「めっきや表面処理を確認したい」
「不具合が発生したが、何を調べればよいか分からない」
こうした中小企業・小規模事業者が抱える材料・品質・調達・不具合などの課題に対し、分析を問題解決に活用することを目指しています。
「分析設備と分析担当者を、必要なときだけ。」
社内に高額な分析設備や専任の分析担当者を置くことが難しい企業のための「外部分析室」として、分析方法が決まっていない段階からご相談いただける体制づくりを進めています。
■所属
・株式会社クリエイティブファクトリー 代表取締役
・にじや分析ラボ 分析担当
■保有資格
・第一級陸上無線技術士
・電気主任技術者
・電気通信主任技術者
■経歴
1991年 株式会社リクルート入社
1994年 都内特許事務所にて特許出願業務に従事
1998年 創業、真空管輸入販売事業を開始
2000年 法人化
2013年 株式会社クリエイティブファクトリー設立
2014年 総合買取事業開始
2022年 にじや質店開業
2025年 にじや質店X線ラボ サービス開始
2026年 にじや分析ラボ開設
■分析・技術分野
・蛍光X線分析(XRF)
・元素分析
・材質評価
・製品・部品の比較分析
・めっき・表面分析
・膜厚分析
・RoHSスクリーニング
・不具合・原因調査
・サイレントチェンジ調査
■主な分析・測定機器
・島津製作所 EDX-7200
・SPECTRO SCOUT
・VANTA Core V2CA
・SIGMASCOPE GOLD B/C
・超音波厚さ計 45MG
・実体顕微鏡/デジタルマイクロスコープ







